【後生掛温泉 宿泊記】開湯300余年 風情ゆたかな一軒宿 

温泉旅行

以前から気になっていた「後生掛温泉」に、初めて宿泊しました。

訪れる前は、秘境の一軒宿だから、設備が古くて居心地はいまいちなのかな・・などと思っていたのですが・・

古きよき趣きは残しつつ、部屋は快適、食事は個室食、おしゃれなカフェ併設などなど、よい意味で予想がうらぎられました!

もちろん、温泉はすべて掛け流し。

泉質の高さは折り紙付きで、「馬で来て、足駄(高下駄)で帰る」と言われるほどです。

必ず再訪したいと思える温泉でした。

本ブログは、2024年8月に「後生掛温泉」に宿泊した時の様子をまとめたものです。

温泉が大好きな方への、少しでも参考になれば嬉しいです。

1.部屋

部屋の種類は、おおまかに分けて、7種類です。

本館 山側 和洋室

・本館 建物側 和洋室

・本館 山側 和室

・本館 建物側 和室

・本館 建物側 洋室(シングル)

・新館 和洋室

・新館 和室

私が今回宿泊した部屋は、「本館 山側 和洋室」です。

8畳の和室、窓際の板の間、ツインベッドのある寝室、広い洗面室、洗浄機能付きトイレなど、ゆったりとした、快適な作りになっています。

強い源泉をもつ旅館では、よくあることなのですが、部屋にクーラーがなく、扇風機で暑さをしのぐことになります。

東北なので、夏でもそれほど高温にはなりませんが、暑がりの方は、真夏以外に利用した方が無難かも知れません。

コーヒーやお茶のセット、シャンプー、トリートメント、タオル(個人用)、バスタオルなど、アメニティも、一通りそろっています。

温泉へ行くときに使う籠が、おしゃれでした。

本館 山側 和洋室」は、2室しかありません。

今回は、うまく予約が取れて、ラッキーでした。

部屋が快適なだけでなく、大浴場に一番近いというのも、よかったです。

1日に何度も温泉に入る私には、ぴったりのお部屋でした。

2.温泉

男女別のお風呂が2か所あります。

一つは、7種類の浴槽がある「大浴場」、もう一つは、シャワー設備のある小浴場「ぶなの湯」です。

さらに、宿泊者が1泊につき1回、無料で利用できる「オンドル処 もえぎ」があります。

〇大浴場

源泉掛け流し100%の「大浴場」に入ると、湯気が白く立ち込めていました。

天井がとても高くて、解放感があります。

大浴場の温泉は、全部で7種類

火山風呂

「火山風呂」は、床から気泡が噴き出している温泉です。

見た目は、かなり激しい泡なのですが、入ってみると思いのほか優しい泡立ちでした。

ぬるめの湯温で、長い時間浸かることができます。

神経痛の湯

「神経痛の湯」は、7種類のうちで、一番大きな浴槽です。

灰白色のにごり湯が、こんこんと湧き出ています。

熱め、濃いめの温泉なので、少し入っていただけで、汗が噴き出してきました。

広々としていて、気持ちのよい温泉です。

露天風呂

「露天風呂」には、内湯から直接入ることができます。

こじんまりしていて、静かで落ち着く雰囲気です。

顔に外気を感じながら入る露天風呂は、やっぱり最高でした。

箱蒸し風呂

「箱蒸し風呂」は、後生掛温泉名物の一つです。

箱の中には、蒸気が噴き出ていて、中に入って座るようになっています。

高さは、横に置いてある板を重ねて座ることで、調節します。

顔が外に出ているので、長い時間、じっくりと発汗することができ、デトックス効果抜群です。

打たせ湯

「打たせ湯」は、肩や腰などに当てると、凝りがほぐれて、気持ちが良いです。

勢いよく落ちてくるお湯も、もちろん温泉!贅沢ですね。

蒸気サウナ

「蒸気サウナ」では、天然の蒸気を利用しているそうです。

私は、「箱蒸し風呂」が気に入ってしまい、「蒸気サウナ」は利用しませんでしたが、その時の気分や体調で、使い分けられるところがよいですね!

泥湯

「泥湯」は、半身浴でじっくり汗を流す入浴法が、おすすめです。

湯温が低めに設定されているので、長湯が苦手な方でも、大丈夫です。

湯船の脇に、泥を入れた箱が置いてあり、そこから取った泥を、全身に塗りながら入ります。

美肌効果の高い温泉なので、特に女性に人気だそう。

私も、顔や首にも塗りながら、20分ほど入りましたが、本当に、お肌がすべすべになりました!

「大浴場」には、シャワーはなく、カランのみです。

利用時間は、清掃時間(9:30~10:30)以外、24時間いつでも入浴可です。

ただし、火曜日のみ、清掃時間が9:30~14:00と長くなっています。

〇小浴場「ぶなの湯」

ぶなの湯」は、内湯の浴槽が1つの、こじんまりした空間です。

宿泊者のみしか利用できないので、空いていて、のんびりできます。

源泉が惜しみなく浴槽に注ぎ込まれています。

「ぶなの湯」には、シャワー設備があるので、身体や髪を洗うのに便利です。

利用時間は、18:00~24:00、6:00~11:00です。

(15:00~18:00の間は、有料での貸切専用時間です。)

「大浴場」または「ぶなの湯」のどちらかには、24時間いつでも入ることができます。

〇オンドル処「もえぎ」

通常は有料スペースであるオンドル処「もえぎ」は、宿泊者にかぎり、無料で体験できます。

一泊につき1回(最大2時間まで)、利用可能です。

利用時間は、16:00~21:30(18:00~19:00を除く)となっています。

フロントで希望の時間を予約すると、大判バスタオルとオンドル用館内着を、貸し出してもらえます。

利用方法は、まず館内着に着替え、ゴザの上に大判バスタオルを敷いて、横になります。

写真はないのですが、私も実際に体験してみました。

水分を摂りながら、約1時間ほど横になりましたが、ものすごく汗が出ました。

その後、大浴場で汗を流すと、爽快感満点でした!

3.食事

食事会場は、夕食・朝食ともに、個室でした。

白木づくりの落ち着いた空間で、周りを気にせず、ゆったりと食事を楽しむことができました。

〇夕食

この日の献立は、こんな感じでした。↓

前菜五点盛り↓

この日のお造りは、サーモンと帆立↓

豚みそ鍋↓

鮎塩焼き↓

山菜油炒めと、湯葉巻・カニ爪↓

和牛と八幡平ポークの食べ比べ↓

鶏十目ごはん↓

デザートのごま団子↓

バラエティに富んでいて、どれも美味しかったです。

ごちそうさまでした!

〇朝食

朝食では、温泉卵や佃煮、ヨーグルトなどが、すでにテーブルに用意されていました。

ソーセージと野菜のアルミホイル焼きと、お味噌汁は、卓上コンロで温かいものをいただけました。

廊下に用意されている飲み物などは、各自、自分の個室に持っていきます。

ご飯は、「あきたこまち」の白米と、十六穀米の2種類がありました。

他にも、海苔、納豆、サラダ、漬物などが、用意されていました。

食後は、「モーニングドリンクサービス」で、コーヒーをいただきました。

コーヒー以外にも、紅茶などのティーバッグも用意されています。

モーニングドリンクサービス」は、8:00~9:30の間なので、チェックアウト時に外へ持って出ることもできます。

〇昼食

昼食は、ホテルに併設されている「ごしょカフェ」で、いただきました。

明るくおしゃれな雰囲気のカフェは、カウンター席やテーブル席などがあり、思い思いの場所で、ランチタイムを楽しめます。

ランチメニューは、3種類あり、全て1200円です。

・黒うどんセット

・薬膳カレーセット

・八幡平ポークドックセット

全てのメニューに、サラダ・ヨーグルト・ドリンクが付いています。

私は、黒うどんセットにしました。

美味しくて、ボリュームがあり、大満足!

ポークドック、薬膳カレーは、テイクアウトもできます

私も、2日目は、ポークドックをテイクアウトして、部屋で食べることにしました。

単品をテイクアウトなら600円、ドリンク付きなら850円と、かなりお得です。

ごしょカフェ」では、宿泊者への「アフタヌーンドリンクサービス」として、15:00~17:00の間、1ドリンクを無料で楽しむことができます

カウンター席に座り、山の緑や、勢いよく噴き出す湯けむりを眺めながら、香りのよいコーヒーをいただきました。

心底リラックスすることができました。

4.アクセス

公共交通機関、及び、宿の送迎を利用する場合のアクセスについて、ご紹介します。

冬季は路線バスが運休になり、宿の送迎方法も夏季とは異なるので、注意が必要です。

グリーンシーズン(4月下旬~10月下旬頃)の場合

【往路】田沢湖駅 13:20発(鹿角花輪行バス)⇒アスピーテライン入り口 15:02着⇒宿の送迎利用で15:20頃 宿到着

【復路】宿の送迎利用で9:45頃 宿出発⇒アスピーテライン入り口 10:04発(田沢湖駅行バス)⇒田沢湖駅 11:46着 

ホワイトシーズン(11月上旬~4月中旬頃)の場合

【往路】①盛岡駅12:35発⇒ 14:31鹿角花輪駅下車⇒宿の送迎利用で15:20頃 宿到着

②大館駅13:36発⇒ 14:27鹿角花輪駅下車⇒宿の送迎利用で15:20頃 宿到着

【復路】①宿の送迎利用で9:30 宿出発⇒鹿角花輪駅 10:43発(高速バス みちのく号)⇒12:09盛岡駅着 

②宿の送迎利用で9:30 宿出発⇒鹿角花輪駅 11:46発(JR花輪線)⇒13:56盛岡駅着 

③宿の送迎利用で9:30 宿出発⇒鹿角花輪駅 10:53発(JR花輪線)⇒11:46大館駅着 

※2024年9月現在の情報です。

※宿の送迎を利用する場合は、事前予約が必要です。

5.まとめ

いかがでしたか。

「馬で来て 足駄で帰る 後生掛」

体調がすぐれず、馬に乗って来た人が、後生掛温泉で療養したあと、帰りは高下駄を履いて、歩いて山を下りた

という言い伝えがあるとか。

私も、3泊4日の間、何度も温泉に入りましたが、帰る頃には、肌がすべすべになりました。

この「後生掛温泉」には、旅館棟以外に、湯治棟もあるようです。

いつか本格的な湯治も、体験してみたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人
ヒトフェリ

池袋在住、元小学校教諭
退職後、本格的に旅を楽しんでいます

いくつになっても、知らないことばかり
旅って、ほんとに楽しい〜
この楽しさを皆さんと共有できたら嬉しいです

アラ環女子の旅日記
どうぞよろしくお願いします

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