【泥湯温泉 奥山旅館宿泊記】知る人ぞ知る秘境で、白濁した掛け流しを満喫!

温泉旅行

秋田に住む温泉好きの知人からのおすすめで、泥湯温泉「奥山旅館」に宿泊しました。

さすが、地元の方のおすすめだけあって、本当に素晴らしい温泉でした。

美しい大自然に囲まれ、硫黄の香りが立ち上る温泉は、秘湯の情緒たっぷりです。

奥山旅館」は、「日本秘湯を守る会」の会員でもあり、アクセスがよいとは言えないかも知れません。

ですが、最寄り駅と宿の間には、便利な乗り合いタクシーがあり、今回、公共交通機関を利用しても、それほど不便を感じずに、行きつくことができました。

本ブログは、2023年10月に、泥湯温泉「奥山旅館」を訪れた際の記録です。

アクセスをはじめ、部屋、温泉、食事などの様子について、ご紹介しています。

泥湯温泉の魅力を、少しでもお伝えできたら、嬉しいです。

1.温泉

奥山旅館の温泉は、3か所です。

①男女別の「内風呂」。

②内風呂から直接行ける「露天風呂」。女性露天風呂は、女性専用ですが、男性露天風呂は、混浴となっています。

③道路をはさんで旅館の向かいにある「大露天風呂」。

それぞれ、少しずつ泉質が異なるようですが、全て湯量豊富な源泉掛け流しで、最高でした。

では、各温泉について、ご紹介します。

①内風呂

内風呂は、外履き用スリッパに履き替えて、階段を降りたところに、入り口があります。

階段を下りて、建物沿いに進むと、まず男性用温泉の青いのれんが、そして、その奥に女性用温泉の赤いのれんが見えてきます。

外からも、直接、入ることができます。

のれんをくぐり、中に入ると、木の香りがする新しくて清潔な脱衣所があります。

内風呂には、湯気が立ち上り、湯船から源泉があふれ出ていました。

洗い場は、3か所です。

内風呂の泉質は硫黄温泉で、天狗の湯という源泉を引いているそうです。

白濁した温泉は、なめらかで、いつまでも入っていたいと思うほど、心地よかったです。

②露天風呂

洗い場の横の扉を出ると、露天風呂があります。

岩で囲まれた湯船、木の壁、白濁したお湯が、秘湯の雰囲気満点です。

窓から見える景色の美しいこと!

ずっと眺めていたかったです。

ちょうど、紅葉の美しい時期に訪れることができ、幸運でした。

春の新緑や、冬の雪景色も、きっと素敵でしょうね!

女性用露天風呂の泉質は硫黄温泉・硫化水素型で、川の湯という源泉を引いているそうです。

女性用露天風呂から、混浴露天風呂へ行くことができます。

混浴露天風呂の泉質は、内風呂と同じ硫黄温泉で、源泉は天狗の湯です。

③大露天風呂

旅館の前の道路をはさんだ向かいに、「大露天風呂」があります。

自然湧出の温泉なので、天候・気温などの影響を受けやすく、冬期(11月~5月下旬の予定)は、閉鎖されているようです。

気候の変化を受けやすく、温泉の温度が熱くなったりぬるくなったりする場合があるとのことでしたが、今回は、ちょうどよい湯温でした。

私好みのぬる目で、白濁した温泉が、最高!!

色とりどりに紅葉した景色が、素晴らしかったです!

美しい景色を眺めながら、白濁した温泉に浸かり、命の洗濯ができました。

2.食事

食事は、夕食も朝食も、会場食です。

木造の天井や照明など、とてもよい雰囲気の食堂です。

テーブルにのっているこけし人形に、部屋の名前の札がかかっていて、そこに座ります。

窓から見える景色も素晴らしく、食事がよりすすみました。

①夕食

食前酒は日本酒とのことだったので、日本酒が苦手な私は、かわりにウーロン茶をいただきました。

まず、テーブルに並んでいたのは、

いぶりがっこ クリームチーズ添え」 

日本一高い納豆屋の黒豆納豆やまかけ」 

根曲がり竹の味噌煮

みずのコブ松前漬け

山蕗の煮物

ぜんまい一本煮

の6品です。

この後、1品ずつ料理が運ばれてくるので、焼き立て、揚げ立てのものを、いただくことができます。

茶碗蒸し」は、ほんのり甘みがあって、上品なお味でした。

鯉の洗い」は、新鮮で、冷たくて、ほっぺたが落ちそうに美味しかったです。

ヤマメの塩焼き」は、骨まで柔らかくて、塩の付いたしっぽだけ残して、きれいに食べました!

付け合わせの「茹で落花生」も、すごく美味しかったです。

続いては、「白魚の揚げ物」です。

揚げ立てで、さくさくと歯ざわりよく、塩加減も絶妙でした。

テーブルに用意された2つの鍋には、固形燃料がセットされていて、自分の好きなタイミングで火を付けるようになっています。

一つ目は、「皆瀬牛リブロースステーキ」です。

油がのっていて、柔らかくて、めちゃくちゃ美味しいです!

もう一方は、「岩手鴨鍋」です。

鴨は、鶏肉とはまた違う美味しさがあって、大好きです。

メインのお肉料理が二つも出るなんて、豪華ですね!

締めには、「佐々一さん家のあきたこまち」のご飯の他に、「湯沢市しゅんぞう堂 稲庭生うどん」が出ました。

秋田には、名物がたくさんありますね!

デザートは、「ナガハマジェラート 男鹿塩マーレ アカシア蜂蜜かけ」です。

地産の食材をふんだんに使った、心のこもったお料理に、大満足でした。

②朝食

朝食は、素朴なメニューですが、どれも濃すぎない味付けで、ご飯がすすみました。

お味噌汁の中には、大好物の里芋がごろごろ入っていました。

サラダは、たっぷり用意してありましたが、お代わりも自由でした。

ドレッシングは2種類用意されていました。

とくに、「いぶりがっこのタルタル」は、サラダにもパンにもぴったりで、お土産に買ったほど気に入りました。

米粉パンと自家製ジャムは、自由に取れるよう、カウンターに置いてありました。

米粉パンは、オーブンで2~3分温めると、ふっくらとして、すごく美味しくて、お腹がいっぱいだったのに、2個も食べてしまいました。

ジャムは、いちごとぶどうの2種類で、どちらも実がずっしりと入っていて、本当に美味しかったです。

他のお客さんの「ジャムが美味しくて感動した」という声が聞こえてきましたが、納得です!

朝食も、大満足。

ごちそうさまでした!

③昼食

昼食は、旅館から徒歩1分ほどの「蕎麦カフェ ゆの花」で、いただきました。

十割そばが名物のようだったので、「岩手鴨つけ蕎麦」1100円にしました。

蕎麦大好きの私は、110円プラスして、大盛りにしました!

お蕎麦も、つけ汁も、美味しすぎて、大盛りでもぺろりでした!

3.部屋

奥山旅館」は、2階建てです。

客室は、1階に1室、2階に8室あります。

1階の部屋のみ、温泉ひのき風呂が付いています

階段を上がると、2階の廊下両側に、4室ずつ、部屋があります

向かって右の部屋が川に、左の部屋が山に面しています

どちらの景色も、なかなか良いです。

私が宿泊したのは、「ばっけ」という部屋です。

「ばっけ」は、秋田の方言で「ふきのとう」のことだそうです。

他の部屋にも、それぞれ、「あいこ」「みず」などの、山菜の名前が付いています。

川側の部屋は、和ベッドと板の間です。

板の間には、一人掛けのソファが2脚ありました。

山側の部屋は、和ベッドと畳じきになっていて、座卓が置いてあるようでした。

私は座卓が苦手なので、川側の部屋でよかったです。

空気清浄機と、オイルヒーターがありました。

10月下旬だったので、昼間は必要ありませんでしたが、夜は、少しだけ暖房を付けました。

宿の様々な所にこけしの置物がありましたが、部屋にもかわいらしいこけしが飾ってあり、癒されました。

部屋からの眺めがとても美しくて、この季節に訪れることができたことに、改めて感謝です!

洗面所とトイレは、新しくて清潔でした。

お風呂用セットは、かごの中に、袋、タオル、バスタオル、靴下、雪肌精のスキンケアセットが、入っていました。

茶菓子は、お煎餅とサブレでした。

部屋には、冷たいお水が置いてあります。

コーヒー、紅茶、緑茶などの温かい飲み物は、1階ロビーに置いてあり、いつでも自由に飲むことができます

もちろん、部屋への持ち込みも、OKです。

ロビーにある冷蔵庫の中には、冷たい飲み物(ビールやジュースなど)が入っていて、各自飲んだ分を、チェックアウトの際に清算します

コーヒー好きの私には、いつでも自由にコーヒーが飲めるのは、とても有難かったです。

4.アクセス

東京からのアクセスを例に、ご紹介します。

東京 ⇒ 新庄

山形新幹線(つばさ号)で、約3時間40分です。

「新庄」駅は、山形新幹線の終点です。

新庄 ⇒ 湯沢

JR奥羽本線で、約1時間です。

「新庄」駅が始発、「秋田」駅が終点です。

湯沢 ⇒ 奥山旅館

「こまちシャトル」で、約45分です。

湯沢駅を出ると、「こまちシャトル停留所」と書かれた旗があるので、分かりやすいです。

運賃は、片道一人2000円です。

車窓から景色を眺めていると、あっという間に到着しました。

山を登っていくにつれ、紅葉がどんどん深まっていくのが分かり、感動!

こまちシャトル」は、予約制です。

旅館を予約する際に、希望の時間と人数を知らせると、手配していただけます。

こまちシャトル 湯沢駅発⇒奥山旅館着

①12:45⇒13:30 ②14:50⇒15:35 ③15:30⇒16:15   

こまちシャトル 奥山旅館発⇒湯沢駅着

①11:00⇒11:45 ②12:30⇒13:15

5.まとめ

秘湯を守る会の会員でもある「泥湯温泉 奥山旅館」。

アクセス面では、確かに便利とは言えないかも知れませんが、それでも行く価値は十分あります。

また、「こまちシャトル」を利用すれば、東京からだと乗り換え2回、6時間弱で、行くことができます。

リピーターの方も、たくさん来られているようでしたし、私も、大ファンになりました!

次回は、温泉ひのき風呂付きの部屋に宿泊して、部屋の掛け流し風呂も楽しんでみたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ヒトフェリよりご挨拶
ヒトフェリよりご挨拶

こんにちは! 池袋在住、アラ環女子のヒトフェリです。

ヒトフェリは、「フェリス(幸せ)なヒトミ」の意味で、願望を込めて付けました。

念願かなって仕事をフルリタイアし、気ままな旅を楽しみながら、第二の人生を模索中です。

アラ還女子の旅日記。どうぞよろしくお願いします!

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