大人専用のこじんまりした隠れ宿も風情があってよいですが、登別温泉「第一滝本館」のような広々とした温泉旅館も大好きです。
というわけで、今回が3回目の訪問となりました。(完全にリピーターです。)
登別温泉といえば、よく雑誌やネットなどの情報「行ってみたい温泉ベスト〇〇」で、常連のように紹介されていますね。
肌に良いと言われる泉質は、実際にたったの3日で効果を感じました!
本ブログでは、2023年4月に、登別温泉「第一滝本館」に宿泊したときの様子をお伝えします。
1.部屋
今回、宿泊したのは、本館の「和室デラックス」です。
本館は、5階から9階までが客室になっていて、私の泊まった部屋は、9階でした。
扉を開けると、たたきの広い玄関が迎えてくれて、いい感じです。
部屋は、10畳和室と、奥にもゆったりとしたスペースがあり、広々としています。
窓のカーテンを開けると、電気を付けなくても十分な明るさです。
窓の向こうには、山の景色が広がります。
スイカの絵が趣きがあっておもしろいです。
洗面室、風呂、トイレが別々で、使い勝手がよかったです。
枕が独特で、硬さも高さも、好みで簡単に変えられる優れものです。
販売もしているそうですよ!
上の写真でいうと、左側がやわらかい材質、右側が固い材質でできています。
重ねれば高くなるし、右側だけだと低く、左側だけだと中間の高さになります。
私は、枕が変わるとあまりよく眠れないことがありますが、この枕ではぐっすり眠れました!低めの枕がすきなので、広げて一番薄くして寝ました。この枕、考えた人、すごいです‼
「第一滝本館」には、本館のほかに、西館や東館、南館もあります。
外国からの団体客も大勢訪れていたようですが、本館の9階は、とても静かでした。
団体客と個人客の宿泊場所を分けてくれているのかも知れません。
部屋の種類も、豊富です。
露天風呂付き客室、プレミアム、デラックス、スーペリア、スタンダードといった種類に、和室、洋室の組み合わせることで、好みと予算にあった部屋を見つけることができますよ!
部屋数がとても多いので、急な予約でも取りやすいというのも、メリットの一つだと思います。
2.温泉
第一滝本館の一番の魅力は、湯量豊富、泉質豊富な源泉掛け流し温泉です。
温泉がこんこんと湧き出ていて、24時間いつでも入ることができます。
本館から大浴場までは、少し遠いのですが、途中の階段2か所には、エスカレーターが付いているので、足の不自由な方でも大丈夫です。
温泉への入り口は、部屋のカードキーをかざして、入ります。
温泉の入り口に、バスタオルとフェイスタオルがあり、1枚ずつもらってから入ります。
部屋から身軽に温泉に入りに行けるのが、気楽でいいですね!
暖簾をくぐると、広くて清潔感ただよう更衣室があります。
鍵をかけられるロッカーもあるので、安心ですね。
中にはたくさんの浴槽があり、その一つ一つが大きくて、ゆったりとした気分で温泉を楽しめます。
窓もすごく大きくて、のんびりとリラックスできました。
泉質は、なんと5種類もあります。
それぞれの浴槽に、泉質と効能の説明がありました。
私は、ぬるめが好きなので、「芒硝泉 ぬるめ」と書かれた温泉に、ずっと入っていました。
「肌のかさつきに」と、効用が示されていたので、肌の痒みが治まるといいなあ・・と軽く期待していたら、本当に良くなりました!!
1年以上前から、原因不明の痒みに悩まされていて、皮膚科にずっと通っています。
見た目は、何ともないので、蕁麻疹とか湿疹とかではなく、乾燥肌でもなく、薬もあまり効かず困っていたのですが、たったの2泊3日の温泉で、こんなに良くなるとは!!
もっと長く湯治をしたら、完全に治るのでは?
さすが、登別温泉の効用はすごいですね!
旅館のパンフレットで確かめたところ、日本の10泉質の半分が、第一滝本館で楽しめるとのことです。
24時間いつでも好きなときに入れるというのも、すごいですよね。
お掃除は、客が少ない時間帯に、少しずつ行っているようです。
湯船が多いからこそ、できることですね!
写真はありませんが、露天風呂も風情があってすてきです。
昨日、露天風呂に入っていたら、すぐ近くまで鹿が来ていました。ちょっと感動!!
本館から大浴場までの途中に、飲泉所があります。
左が温泉、右が水です。
自由に飲めるよう、紙コップも置いてあります。
温泉は、温かくて美味しいので、温泉に入りに行く度に飲んでいました。
水は、支笏洞爺湖国立公園の中のオロフレ山から湧き出た天然水を、独自の方法でろ過しているそうです。
美味しいわけですよね!
どちらも常に湧き出ていて、美味しい温泉とお水を、いつでも飲むことができます。
身体の内からも外からも、健康になれそうで、うれしいですね‼
3.食事
食事は、ビュッフェ、半個室食、部屋食の3種類から選べます。
私は、部屋食はあまり好きではないので、1泊目はビュッフェ、2泊目は半個室食にしました。
どちらが良かったかと言うと・・
私には、半個室食の方が断然よかったです!
もちろん、好みによると思います。
いろんな種類をお腹いっぱい食べたいという場合は、ビュッフェの方がいいかも知れません。
また、ソフトクリームやから揚げなどの、お子様向きのメニューが豊富なので、和食中心の半個室食よりビュッフェの方が、ファミリーには向いているように思います。
では、ビュッフェ食と半個室食、各々の特徴をお伝えしたいと思います。
①ビュッフェ 夕食
ビュッフェ会場は、とても広いですが、観光客も多くて、にぎやかでした。
ライブキッチンでは、ステーキや天ぷら、麺(たぶんフォー)など、作り立てのものを提供していました。
どんぶりにご飯を入れ、その上に好きなお刺身をのせて海鮮丼を作るコーナーは、大人気でした。
海外からのお客様が多いせいか、エスニック料理も豊富にありました。
私は、大好きなお刺身を、もう食べられない!というほど、お腹いっぱい食べました。
デザートは、ミニケーキの他、桜餅があり、季節感を感じます。
仕上げに、柚子と抹茶のアイスを食べました。
柚子アイスには、皮や種が入っていて、しっかりと果肉の味が感じられ、美味しかったです。
他にも、バニラやチョコのアイスもありました。
お子様向きのメニューもあります。
自分でソフトクリームを作るコーナーは、大人にも人気のようでした。
飲み物は、いつも、赤ワインをグラスで頼むのですが、ボトルかハーフボトルしかありませんでした。
そんなには飲めないので、「ポールスター」というカクテルを頼んでみました。
スパークリングワインと桜色のリキュールを混ぜ合わせ、桜の花びらを浮かせてあり、見た目がとても美しいです。
味は・・・私にはやはり赤ワインの方が良かったかな?
ビュッフェは、大好きなお刺身がお腹いっぱい食べられたことは、とても満足なのですが、残念だったことが二つ。
一つ目は、会場が賑やかすぎたこと。
団体客が多く、個人客にとっては、個室食か部屋食の方が落ち着くように思います。
二つ目は、ビュッフェのマナーです。
つい最近まで、マスクとビニール手袋までしていたのに、マスクなしで大きな声でしゃべりながら食べ物を皿に取る様子は、見ていてちょっと不快でした。
今は、マスク着用は自由になりましたが、せめて「ビュッフェで食べ物を取るときだけは、しゃべらない、またはマスクをする」ぐらいのマナーは、張り紙などで呼びかけてもいいのではと思いました。
ビュッフェのメニューは、悪くはなかったです。
②ビュッフェ 朝食
朝食ビュッフェも、夕食と同じ会場でいただきました。
夕食よりはやや少ないですが、それでも十分な種類がありました。
前の日の夜に食べ過ぎたので、和食中心にしました。
皆さんは、「米艶たまご」って、ご存じでしたか?
私は、今回、初めて食べました。
黄身が白いんです‼びっくり!
しっかりした濃厚なお味でした。
朝食ビュッフェで一番気に入ったのは、「里芋まんじゅう」です。
もともと里芋は好物ですが、この「里芋まんじゅう」は、さらにほくほく、しっとりして、美味しかったです。
いろいろな種類のデトックスウォーターが爽やかで美味しかったので、全種類飲んでしまいました。
温泉に入った後の水分補給に、ぴったりですね!
こうして、後から振り返ってみると、何だかんだ言いながら、ビュッフェも思い切り楽しんでいますよね~~⁈
③半個室食 夕食
食事処は、すごく素敵で、落ち着く空間でした。
入ると、まず、ライブキッチンがあります。
ここで、出来立てのものを提供できるよう、調理しているそうです。
中はとても広くて、たくさんの個室があります。
案内された部屋は、広くて明るくて、居心地のよい空間でした。
机が大きくて、6人位は余裕で座れそうでした。
飲み物リストを見ると、グラスの赤ワインがありました!
食前酒の梅酒をいただいてから、さっそくオーダーしました。
先付は、「薄紅豆富 美味餡」です。
写真ではうまく表せていませんが、薄桃色のきれいなお豆腐です。
向付は、お刺身「春のおすすめ四種」です。
魚の種類はよく分からなかったのですが(まぐろ以外)、どれもすごく新鮮で美味しかったです。
酢の物は、「ずわい蟹」です。
土佐酢をつけて、いただきました。
蓋物は、「道明寺饅頭 鼈甲餡」です。
好物の道明寺はもちろん、付け合わせの抹茶麩も、もちもちして美味しい!
台物は、「北海道産豚ロース 愛妻蕗味噌鍋」です。
豚と味噌は、本当によく合いますね!
強肴は、「そい煮付け」です。
美味しい上に、ボリュームたっぷりで、これだけでお腹がいっぱいになりました。
揚げ物は、「北海道産さくら鱒 そぼろ揚げ」です。
桜より一足早く、北海道に春を告げることから、「さくら鱒」と言うそうです。
最後に、「北海道産ななつぼしのご飯」「北海道産しじみ汁」「香の物」、そして、甘みとして「手作り 杏仁豆腐」をいただきました。
どのお料理も、味も、見た目も、大満足です。
④半個室食 朝食
朝食は、夕食と同じ食事処で、和食膳をいただきました。
どれも上品な味付けで美味しかったですが、とくに、デザートの芋ようかんが甘すぎず、素材の味が生きていて、最高でした!
鍋は、あんこう鍋です。朝から豪華ですね!
今回の半個室でのお料理は、標準的なものです。さらにアップグレードしたプランがいろいろあるようですよ!でも、私にはこれで十分でした!ごちそうさまでした😄
4.アクセス(新千歳空港から・札幌駅から)
新千歳空港からも、札幌駅からも、高速バスが便利です。
どちらも、第一滝本館のすぐそばに停車します。(停留所:第一滝本前)
札幌駅 ⇔ 第一滝本館
道南バス 高速おんせん号 (完全予約制)
札幌駅前 13:40 ⇒ 第一滝本前 15:26
第一滝本前 9:24 ⇒ 札幌駅前 11:15
運賃:2500円(片道)
※2024年6月現在
新千歳空港 ⇔ 第一滝本館
道南バス 高速おんせんエアポート号 (完全予約制)
新千歳空港(2番乗り場)14:13 ⇒ 第一滝本前 15:41
第一滝本前 10:24 ⇒ 新千歳空港(2番乗り場)12:00
運賃:1800円(片道)
※2024年6月現在
※新千歳空港での2番乗り場は、JALの窓口近くです。ANAは29番、国際線は86番です。乗り場によって、数分ですが時刻が異なります。
新千歳空港のバス乗り場は、国内線のターミナル1階を出ると、番号順に並んでいるので、分かりやすいです。
5.まとめ
湯量豊富な登別温泉は、温泉好きにはたまらない癒しの場所です。
中でも、泉質が様々あり、その全てが掛け流しの第一滝本館は、何度行っても飽きることがありません。
部屋や食事の組み合わせをいろいろ選べるので、一人でも、カップルでも、ファミリーでも、それぞれの楽しみ方ができるのも魅力です。
ぜひ、自分に合ったスタイルで、登別の豊かな温泉を楽しんでくださいね!
※2024年6月、第一滝本館を再訪した時のようすについて、ブログを追加しました。よろしければ、こちらもご確認ください。温泉好きの皆様の、少しでも参考になれば嬉しいです!